福岡県井 原山(982m)  雷山(955m)
九 州百名山地図帳(山と渓谷社)No13

①2017 年1月27日の記録へ  ②2019年10月14日の記録へ

①2017 年1月27日 福岡県井原山から雷山までなだらかに連なる稜線を縦走
 
 
 縦走路途中にて。灌木林の中と見晴らしの良い笹原とが繰り返し現れる。晴れていればきっと素晴 らしい眺めだろう。
 
 

 福岡県と佐賀県の県境に連なる背振山系、背振山に次ぐ高さの井原山から西側の雷山まで稜線を歩こうと出かける。せっかくなので周回するコースを考えてみ た。
佐賀県側から周回すれば比較的高低差もなく楽に登れそうである。おまけに福岡側よりも傾斜が楽なようである。
佐賀市の北山ダムから県道299号に入り途中から狭い道を通り古場岳林道へと上がっていくと途中から道端に雪が現れる。今週の大寒波で九州にも雪が降った らしい。
古場岳林道も日陰を中心に雪と氷が残っておりツルツルである。超低速で恐る恐る布巻林道分岐点まで進み、道端に路上駐車する。



布巻林道分岐点駐車場9:50―古場岳キャンプ場登山口10:05ー鉄塔下10:35-井原山 山頂11:15 11:30―
洗谷コース分岐12:25(昼食10分)―雷山山頂13:10 ―古場分岐13:20―布巻林道分岐駐車場14:00 (全行程8.5km)


布巻林道分岐点。ゲートは閉じている。左側が古場岳林道で、このあたり は駐車できる十分な幅がある。 古場岳林道を東へ歩いて10分ほど下ると古場岳キャンプ場登山口であ る。この界隈には別荘が点在しているが、どこも草ぼうぼうで閑散としている。バブルの匂いが残る地域だ。
登山口から森林の中をひと登りすると突然開けてくる。送電線鉄塔があ り、ここから左折して井原山山頂へと向かう。
灌木林の中は10cmほどの積雪があった。雪を踏みしめて歩く感触はた まらなく気持ちがいい。 井原山頂にて。山頂は360度遮るものはない。この日は天候が悪かった ので人気の山とはいえ人影はない。 山頂から東方を望む。中央に金山、その右後方に背振山が見える。  1000m程度とはいえ風格のある山脈の風景である。
西側には雷山が望める。稜線にはこれから先歩く縦走路がみてとれる。こ の日は風が強く山頂は気温の割には寒く、休憩もそこそこに出発する。 縦走路はなだらかなゆるい坂が多く、軽快な稜線歩きが楽しめる。最鞍部 との高低差も100m程度しかない。 縦走路の途中で右手に「キトク橋登山口」への分岐、次に「洗谷登山口」 への分岐が現れる。洗谷コースは上級者向きだとか、いつか通ってみたい。
雷山のすぐ手前で「古場」への分岐が現れる。帰りに通る予定だが、覗い てみるとあまり足跡がない。少しばかり不安になる。 雷山の山頂では今にも降らんばかりの天気となった。ガスが流れ眺望はき かない。ここからさらに西へ直進すれば長野峠へと下る。我々は「古場」分岐まで戻り布巻林道への坂を下る。 雪の残るところは踏み跡もありルートが取れていたが、雪の薄い杉林で踏 み跡を見失う。GPSを頼りに進路を東に変えて進むと踏み跡に出た。「GPSさま様」である。


杉林の伐採地にぶつかり左折して下ると最後に簡便な橋が架かっており、 これを渡って布巻林道に出る。10分ほどで駐車場へと下る。



 この日は「午後にはところどころで小雨も・・・」といった天気予報であった。井原山まではどうにか眺望も楽しめたが、雷山では雲が下がり始め残念な眺め だった。
雷山へは数十年前に登って「スキー場跡が残るつまらない山域」の印象が強かったが、今回井原山から縦走してみると、なかなか味のある山でありコースである と感じた。
特に稜線沿いにはたくさんの花目のついた木があり、ミツバツツジやドウダンツツジが開いた時期には気持ちの良い山歩きができそうだと期待を膨らませてくれ る山行きであった。


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②2019年10月14日 前回と同じ周回コースを友人らと歩く

雷山山頂の巨石から西方を望む
  友人らと5人で1泊2日の旅行を兼ねた山旅を計画する。この季節あまり汗もかかずにいい気分が味わえそうだとしてこの山を再度選んだ。前回とは異なり天気にも恵まれ気持ちの良い山旅ができた。








駐 車場所(林道沿い)9:20-キャンプ場入口9:30-鉄塔10:00-井原山山頂10:40 11:00-洗谷コース分岐11:50(昼食)12:20 -富士山12:30-雷山山頂13:10 13:30-古場への分岐13:40-布巻林道分岐14:15-駐車場所14:40(全行程8km)

 

         
 キャンプ場入口から林道を西へ移動し、路肩の広い場所に駐車する。一周するのでどこに止めても距離は変わらないのだが、できるだけ近い場所を選んだ。
   数軒建っている別荘の前を通り抜け、山道へと入ると稜線上に出る。送電線鉄塔が立っておりその脇を登っていく。
   井原山の山頂は素晴らしい眺めだ。
         
 東には、金山から背振山へと連なる山並みが美しい。

   井原山からはアップダウンを繰り返す稜線歩きが気持ちいい。    国土地理院地図にはない「富士山」の標記されたピークを通る。途中でこの山の命名者という方にお会いした。林野庁の許可を得て標柱は立てられたそうだ。地元の地名からとったらしい。
         
 雷山山頂にて全員で記念撮影。この後林道へと下り周回は完了した。お疲れさま。