鹿児島県屋久島 太忠岳(たちゅうだけ 1497m)

九州百名山「地図帳」(山と渓谷社)No97

 

山頂の天柱石の下で記念撮影

2019年10月6日  周りの山から何度も眺めてきた天柱石のある太忠岳へ向かう

  昨日愛子岳に登り、この日は太忠岳に登ることにした。
朝7時前に駐車場に到着し出発の準備をする。登山者の車は我々以外には見当たらない。昨日のヤマヒルの教訓を生かし、今日はスパッツをつけて出発。








屋久杉ランド駐車場7:00-蛇紋杉(東屋)分岐8:00 8:20-最後の水場9:30-石塚分れ10:50 -天柱岩(山頂)11:10 11:40-石塚分岐12:00-水場12:50-蛇紋杉分岐13:40-駐車場14:20(全行程7.0km)

 

 
       
  林道途中から見た太忠岳。手前の樹林が朝日に映えて美しい。山頂の天柱石はどこから見ても目立つ。

    屋久杉ランドの駐車場。入場ゲートの近くは遠慮して少し上部の駐車場に止めた。
  荒川に架かるつ り橋を渡り、屋久杉ランドの中を奥へと進む。
         
  約1時間で蛇紋杉(倒木)のある分岐点に着く。東屋があるのでここで朝食をとる。この分岐点からいよいよ本格的な登山道となる。

  分岐点から「天文の森」にかけてはうっそうとした樹林が続く。   江戸時代に切り 出されたという大きな切り株が方々にあるが、それでも大樹が何本も残っている。この木は釈迦杉と名前がついている。木が凸凹しており材として価値がなかっ たのではなかろうか。
         
  さらに進むと最後の水場がルートの左下に見える。

    この辺りから花崗岩の巨石が現れはじめる。この巨石は右側を迂回する。
  ここでは巨岩の 狭間をくぐり抜ける。
         
  稜線への最後の登り。この日は地元の安房小学校の6年生の集団(保護者と先生たちが同伴)と前後しながら登ってきた。後方に子供たちが迫っている。

    稜線の登り着いたところが「石塚分れ」で、ちょっとした広場になっている。天柱石へはここから右へと稜線上を進む。
    天柱石が見えてきた。右手下に迂回して、奥のテラスへとよじ登る。


  テラスへはロープを頼りによじ登る。登ってみるとロープの取り付け部分は心もとないものである。あまり信頼しないほうが良さそうだ。
    テラスの上で昼食。後方に昨日登った愛子岳が見えている。     正面奥に安房の町が見通せる。安房小学校の方からもこの天柱石が見えるらしい。
 

       
 この日は青空が広がっており海岸まで 見通せた。が、下山するにつれ雲が広がり霧がわいてきた。最後は雨粒も交じりだした。我々は足を速めてさほど濡れずに駐車場まで戻ってこれたが、荷物を積 み車を出すとすぐに土砂降りとなってしまった。間一髪である。小学生らの一行は下山途中で雨に遭遇しているだろうと心配しながら山を下った。
 太忠岳は山頂の巨岩部分を除けば途中は平凡なものである。いやその平凡さを忘れさせるほどの迫力を頂上の巨岩は持ち合わせているということかもしれな い。登山道も整備が行き届いており観光ルートといったところか。愛子岳やモッチョム岳の持つ「ワイルドで強烈なアク」はこの山では感じられなかった。