俵 山峠には展望台があり、南阿蘇のカルデラと阿蘇五岳が一望できる。ここからスタート! | 途 中で一般路と迂回路に分岐する。左の一般路は木階段が取り付けられている。 | 樹 林帯をぬけると尾根道に出る。左側に南阿蘇の田園風景が広がってくる。ところどころにアザミやイバラが繁茂しており、足元にも用心を! | ||
こ の辺りは布田川断層帯の真上に当たり、至る所に亀裂が走っている。1年以上経過して草も茂り、だいぶ分かりにくくなってきている。 | 尾根道から見た俵 山山頂。この斜面の登りが最後の坂となる。 | 坂を登りつめると 護王峠からの道と合流し、山頂まで平坦な草原を200mほど歩く。 | ||
山頂での記念撮 影。 | 南西方向には一の 峰、二の峰の草原が広がる。 | 山頂から西へ草原 の尾根を下り始める。登山道はこの後樹林帯へと入り、作業道を経て送電線の鉄塔へと下る。 | ||
鉄塔下で「出ノ口コース」と分岐し、荒れた林道を小森牧場へと下る。途中に迂回路の案内が建っている。迂回路は ここから左に下る。 | 林道をさらに進む と崩落場所が出てくる。 | 熊本地震で現れた 断層面(上下2.4mで県内最大といわれている)も、1年経過して崩落が進み、落差が大きくなっている。 | ||
地震とその後の大 雨により、崩落の状態は1年前よりも酷くなっているようだ。 | 崩落場所から 100mも進むと小森牧場に出る。この鉄塔下から送電線沿いに「萌の里」へと一気に下る。 | 爽快な草原歩きだ が、下るにつれて夏の熱気が戻ってきて汗が吹き出し、「萌の里」でのソフトクリームの味を一層引き立ててくれた。 | ||
俵山の 花々 |
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アソノコギリソウ
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ア ザミ | ノ イバラ | ||
ノイチゴ |
オ カトラノオ | シ モツケ | ||
シモツケ |
ア キノタムラソウ | カ ワラマツバ | ||
ミヤコグサ |
? | ウ ツボクサ | ||
ヤ マアジサイ | ? |
? |
③「大切畑ダム」
堰堤。 このダムは今回大きく動いた「布田川活断層」の真上にあり、今回の地震で横ずれを起こした。現在も通行止めが続く。 |
④麓から見た小森
牧場に走る断層線。 稜線のすぐ下に断層面(「出ノ口活断層」の延長線にあたる)が2kmほど横に走っているのが遠くからも分かる。 |
⑤登山道途中の亀
裂。 小さな亀裂はいたる所に走っている。活断層なのか地すべりなのか分からないものも多い。ここは比較的平たんな場所に走っていることから断層によるものと考 えられる。 |
⑥林道に落ちてき
た大岩 写真⑦のように大規模な崩落でなくても、上の杉山から林道へと大岩が転がってきている。 |
⑦大きく崩壊した
斜面 杉林だったところが大きく崩落し手前の牧草地まで落ちてきた。地元の方が「放牧していた牛が数頭行方不明になっている。この下に埋まったのではないか」と 話してくれた。 |
⑧断層線沿いの崩
落現場 杉林の中を左上から右下へと断層線が走り、最大で上下に2mずれている。その結果崩落が生じたものと思われる。 |
⑨2mの上下変動
が生じた断層面 上部に林道の路面が残っている。右下に高さ1mのストックを立てて撮影した。 |
⑩左の写真⑨の手
前側 写真左上に走る壁面も断層面と考えられる。 この辺りでは写真奥(南側)の方の地面が隆起しているとのこと。 |
⑪写真⑨付近にあ
る送電線鉄塔下 ⑨の断層面から北に200m程離れて亀裂が走っている。ここでは左側(北側)の方が少し高くなっている。 |
⑫小森牧場
の山腹に走る断層線 この断層線は、(場所によっては数本のところもあるが)山の起伏と無関係にほぼ一直線に延々と走っている。右側(北側)が1m程度下がっている。 |
⑬断層線の一部 見た目よりもずれは大きく、うまく場所を探さないとよじ登れない。 |
⑭断層亀裂の内部 地震から時間もたっており、多くの亀裂が埋まってきているが、中には深さが2mほどあるものもある。 |
登山口の三 叉路付近の急坂に駐車する。三叉路から左に100m程入った場所に広い空地はあるが、そこまでの道はあまりよくない。 | 歩き始めて 5分もしないうちに難所にさしかかる。林道が川を渡るのだが橋はない。コンクリートで固めた砂防ダムのようだ。右側の水深は10cm程度で踏み込んでも足 がぬれる程度だが、左側は5m程の滝になっている。置石もグラグラ・・・ | 荒れた林道 を詰めると森林の中へとルートは進むが、地図の記載とは異なっており、かすかな踏み跡とテープだけが頼りである。 |
1時間ほどであた りが明るくなり護王峠に出 てくる。一気に視界が広がってくる。 | 峠から南を見ると 冠ヶ岳が横たわっている。 | 北側には俵山への
稜線が続いている。右側の
南郷谷側は切り立っており、地震で崩落しているのが何ヶ所か見えた。 |
護王峠からの稜線
は両側の景色を満喫しなが
らの登りである。あまり苦労するまもなく俵山山頂に到着する。写真後方の集団は某市消防署の訓練登山の方々。我々高齢者の集団にとっては何かしら安心だ。 |
阿蘇の五岳。中央 手前の烏帽子岳は地震で表 土が崩落し地肌がむき出しになっているが、少々ガスっていたので痛々しさも和らいでいる。 | 南阿蘇村の立野方 面。中央から右側へ壊れて いる所が、国道57号、豊肥線、阿蘇大橋を飲み込んだ大崩落の場所である。この崩落個所以外にも至る所に爪痕が見られ痛々しい。 |
南西方面を 見ると一の峰、二の峰の尾根が伸びている。中央の谷の中あたりが出ノ口登山口である。 | 山頂から南
西に延びる尾根を送電線の鉄塔まで下り、ここからは鉄塔下の巡回路を通って、登ってきた時の林道に出る。 |
登山口となる俵山 交流館萌の里の横の駐車 場。正面の道をたどります。 | 途中は草原の中を
爽やかな道が続きます。 雲がいいですねえ。 |
標高
610m地点。眼下には広大は草原が広がる。牛の糞には十分に注意を! |
草原が終わり左に 入る林道を歩くことにな る。 | 林道から右に分岐 して、植林帯の中の急坂が 始まる。 | 一の坂、二
の坂と急坂は延々と続く。眺望もなく面白くはない。下りは滑りそう。 |
山頂付近か ら見た北方向(俵山峠、立野方面、阿蘇カルデラ内) | 山頂は素晴 らしい眺め、のはずがこの日はかすんでいてちょっと残念。 | 下りは南西 方向の草付きの尾根を下った。このルートは乾いており、眺めも良く最高であった。 |