鹿児島県御岳(1182m)
九州百名山地図帳(山と渓谷社)No88



2016年6月8日 ・・・ 高 隈山地 「東洋のマチュピチュ」と呼びたくなる風景
 
昨日の磯間嶽に続いて、今日は高隈山地にある御岳に登る。
 以前に大箆柄(おおのがら)岳に登った時、この御岳は尾根筋から見えており、美しい形をしていた記憶がある。
今回は、
鹿児島市から大隅半島へフェリーで渡り、鹿屋側の登山口から登る ことにしたが、登山口まで結構な距離があり、着いたのは11時を過ぎていた。
林道沿いに御岳登山口の表記があり、駐車スペースがある。が、今回は時間も遅かったた め、さらに上まで車で登り登山を開始する。


林道途中から。左奥が御岳山頂、手前がテレビ塔のピーク。
右手に見えるガードレールが林道終点。登山道は右側の尾根づたいを登る。



林道終点P11:45―テレビ塔下12:05―八合目12:40―九合目13: 10―御岳山頂13:15 13:35―林道終点14:30


 



登山口への林道から脇道を3km程入って「鹿屋市営鳴之尾牧場」に立ち 寄る。駐車場から御岳が真上に望める。この牧場はかって開拓団が入植した場所という。昭和の歴史があった。
御岳登山口の表記場所からさらに300m程上まで林道は続いており、車は入れる。他に登山者も ないことから、この終点に駐車させてもらった。
ここが林道終点。これから先、テレビ塔までは階段などの山道になる。テ レビ塔の建設時も大変だっただろうが、日常メンテナンスも青白いモヤシさんでは無理ってことかな・・・
 





入り口からかなりな急坂だが、階段が設けられており歩きやすい。
20分ほどでテレビ塔のあるピークに到着。見上げると 御岳山頂まで幅の狭い尾根が連なっている。正面後方が山頂。
足元にはヤマボウシが満開であった。
 





登山道沿いに咲くナルコユリ。枝の下側に花があるのでしゃがみこまない とよくは見えない。
山頂までの間にあった標識に思わずふき出した。他の合 目の川柳も見てみたかったが、標識は見つからなかった。
九合目まで登ると道は平たんになり、山頂まで快適な登山道が続く。
 






山頂は岩が露出しており見晴らしがよい。のはずだが、 この日はガスがかかり遠くまでは見通せなかった。
ガスが切れると、途中で寄り道した「鳴之尾牧場」が足元に見えてくる。
下山途中の樹間からみたテレビ塔のピーク。どこかマ チュピチュの風景に似てはいないだろうか。
 




 高隈山地にあって、主峰の大箆柄(おおのがら)岳からは少し離れており、それなりの存在感を持った山であった。全山照葉樹に覆われており緑濃い山であ る。
また、どの方向も傾斜がきつく、谷筋は深く食い込んでおり、それがこの山の美しい姿を形作っているようである。登山道はよく整備されており、登りやすい山 であった。

 これまで夫婦二人で、山と渓谷社の「九州百名山」を参考にして九州の山を登り続けてきたが、離島を除いた九州本土の山だけでいうと、佐賀県、福岡県に次 いで、
今回の山行で鹿児島県も登り切ったことになる。残るは長崎県2座、大分県2座、熊本県2座、宮崎県4座、離島が7座である。
 健康と安全に留意しながら、これからも新しい山を楽しみたい。