熊 本県小岱山(501m)

九 州百名山地図帳(山と渓谷社)No47

2018 年5月12日 府本駐車場から観音岳、筒ヶ岳へと周回

中央登山口への下り坂は深い 照葉樹林帯の中にある。

 小岱山へは 玉名側の笹千里駐車場から往復したことはあるが、往復せずに一回りする方法はないかと考えていた。今年4月、荒尾市の府本集落にあるトキワマンサクの自生 地(全国では三重県、静岡県、熊本県の3か所のみ)を訪ねた際に府本の「小岱山駐車場」の存在を知り、ここから小岱山を周回してみようと出かけてみた。

駐車場には登山ルートの案内板がある。これを見る限り登山道は整備されているだろうと思ったが、実際に歩いてみるとメインルート以外の表示はほとんどなく 分かりにくい。また、掲示板にあった「○○コース」などの名称も実際には表示されていない。さらには登山道の位置が地理院地図の表示とずれている所もあ る。イメージでは誰でも登れる安全な山と考えがちだが、実際にはもう少し本格的な山であった。





府本駐車場10:00―荒尾展望台登山口10:45―観音岳11:35 11:40―荒尾大展望台分岐11: 55―筒ヶ岳12:20(昼食)12:45―中央登山口13:20―府本駐車場13:35(全行程6.7km)

 

         
  荒尾市府本にある「小岱山駐車場」トイレも完備。トキワマンサク自生地はここから200mほど下る。
    駐車場の案内板。しかし、林道からの登り口には分かりにくい所もある。
    林道沿いは紅葉の新緑が鮮やかである。秋にもぜひ来てみたい。
         
林道沿いに立っ ている「荒尾展望所」への案内板。これよりもう少し先に「唐戸岩コース」の入り口があるはずだが見つからないので引き返し、ここから登ってみた。

  荒 れた登山道をしばらく上って行く。人形岩への登路が分岐するのでこの道に入ったが、、多くの倒木の中テープも少なくひどい道であった。僅かな 踏み跡を右にたどり、唐戸岩への登山道に出ることができた。

    この登山道は、林道からの入口の表示は見つからなかったものの、途中はきちんとした登山道である。
         
  ほどなくして観音岳山頂に出た。ここは玉名方面からの登山者も多くにぎやかである。

    山頂にあった観音像。     観音岳から筒ヶ岳への稜線は整備された気持ちの良いルートである。観音岳から10分ほどで荒尾展望所への分岐があった。筒ヶ岳へはここから一旦鞍部に下り 登り返す。
         
  稜線上の岩はすべて花崗岩である。中には大きな雲母の結晶があり光っている。

    雲母の大きさは1cmを越える立派なものである。     ほどなくして筒ヶ岳山頂に到着。こちらへの登山者は少なく静かである。荒尾大牟田方面の眺望が開けている。



  山頂から中央コースを下る。しばらくは稜線直下の崖の下をトラバースして進む。     荒尾展望所方面からの道と合流した後は渓流沿いに山を下る。照葉樹の高木が連なり気持ちの良い景色だ。
    林道の「中央登山口」に到着。このコースは案内もしっかりとしていた。
 
       

1999 年1月14日 笹千里駐車場から