福岡県釈迦岳(1230m)御前岳(1209m)

九州百名山「地図帳」(山と渓谷社)No9

 

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       稜線上から釈迦岳を望む


2019年1月16日  霧氷の花開く釈迦岳と御前岳へ

  昨年11月に八方ヶ岳から、12月には三国岳・国見岳から、1月にはカラ迫岳から釈迦・御前を眺め、なかなかに美しい山だと改めて感じはじめていた。
実は、この山には一度登ってはいるもののあまり記憶がない。伐採跡を歩いたことや長々と林道を歩いたことしか覚えていない。当時はあまり感動しなかったということだろう。
ということで、改めてもう一度この山に登ってみることにした。

 今年の冬は暖かく道路の雪も心配ないことから、この時期でも登れそうである。
 麓の登山口まで来てみると山頂付近には霧氷が着いており、素晴らしい出会いが期待できそうだとワクワクしながら登り始めた。


杣の里登山口駐車場9:35―林道出合10:25―御前岳11:15 11:25―釈迦岳山頂12:15(昼食)12:40―観測レーダー12:50―矢部越13:15―八ツ滝14:1、5―吊り橋14:30―駐車場14:40(全行程8.2km)

 

         
 「杣の里」の登山口駐車場には誰も駐車していない。今日は我々が貸切で山を楽しめそうだ。

   登山口から林道までは川沿いの苔むした登路を行く。何度か流れを渡る。水流が途絶えると、ほどなくして林道に出た。

   林道を左に100m程進んだところに御前岳への登り口はあった。ここからは急登が続く。ふくらはぎが伸びきったままで、だんだん辛くなる。

         
 途中で展望の開けた岩の上に出た。このあたりから霧氷の世界が始まる。しばし休憩しカメラに収める。

   休憩後出発してすぐにロープを張った岩場にでる。危険を感じるほどの岩場ではない。    一歩一歩高度を上げるにつれて霧氷が大きくなっていく。
         
 御前岳山頂にて記念撮影。地面には雪も氷もない。木の枝のみが純白である。時間が早いので昼食は釈迦岳でとることにし、稜線を歩きだす。


   稜線沿いの霧氷は3cmほどの幅に成長していた。    目の前に釈迦岳の岩峰が見えてきた。霧氷のおかげで斜面に登路がくっきりと見えている。
         
 釈迦ヶ岳への最後の岩場を登りきる。

   振り返ると御前岳が美しい。青空が広がり日光が射しだすと霧氷がはらはらと落下してくる。山肌の色が白から枯れ色へとどんどん変化していく。

  山頂の釈迦如来石像横で記念撮影。





 山頂を出発し5分ほどで隣の普賢岳の気象観測レーダーに到着。九州の雨量計測に利用されているとか。ご苦労様。

   塔屋下の展望台からは渡神岳が見える。ここにはパノラマ写真が設置されて遠景の山々が「○○方面」と紹介されている。よく見ると間違いが多い。修正してほしいものだ。

   稜線を下り「矢部越」の道路に出る。数台分の駐車スペースもある。



 「矢部越」からは曲がりくねった道路を突っ切って谷沿いに一直線に下っていく。

   後半は林道歩きである。林道が谷筋を渡るところに「八ツ滝」の表示があり、道路右に滝が現れる。8つ滝があるのかと付近を探すが分からない。

   最後に大吊り橋に出た。60m程の高さがあり覗き込むと迫力がある。写真は中央付近から振り返って撮影したもの。渡りきった所には何もない、行き止まりの橋だった。