長崎県平戸市志々伎山(347m)佐志岳(347m)

「花をめぐる九州の山歩き」(西日本新聞社)No10,11

 

2017年11月6日 志々伎山から東シナ海の絶景を楽しむ

      山頂付近に群生するトベラ(海桐花)の実

 

  平戸島の最西部に位置する志々伎山。この山は南東から北西方向へ走る幅の狭い細長い尾根状の山である。中でも展望所から山頂にかけては両側が切り立っ た崖になっており、登山路はその下を迂回して南東側に回り、尾根づたいに山頂へと上がる。

 登山路沿いには、中宮跡や稚児の塔、岩壁下に祀られた祠、草履置場、山頂の祠(上宮)など信仰に係わる史跡が残っている。

 駐車場から草履置場まではうっそうとした照葉樹林の中を歩き、ほとんど眺望もない。草履置場を過ぎてロープを頼りに尾根筋に登ると視界が一気に広がり、 紺碧の東シナ海が目の前に広がってくる。すばらしい眺めだ。ここから山頂にかけての尾根歩きはあたかも海の上を歩いているような気分であった。


登山口駐車場10:30―草履置場11:25ー志々伎山山頂11:40 12:00―駐車場12:35

 

 駐車場からコンクリートの道が神社へ と登っている。神社横から石段を登り始める。    石段の先には中宮跡が現れる。ここは 現在は石垣だけではあるがかなりな規模であったことが想像できる。

   徐々に高度を上げていくとロープが現 れ、ここを過ぎると展望所に出る。ここだけ南側の海が見渡せる。
   
山頂南側の崖下を迂回するが、岩下にはこのような祠が祀られている。   崖下の迂回が終わるところが「草履置場」だ。参拝者はここから先は裸足になったと書かれている。

  最後急坂をロープを頼りに登ると尾根筋に出る。尾根筋には高木はない。
   
尾根筋は狭いながらも草が生えており安全である。両側が切れ落ちていて空を歩く気分が味わえる。

  ほどなくして山頂の祠が見えてくる。石造りの立派な祠だ。   山頂から西方を望む。画面左側には尾上島の灯台が見える。はるか海の先には五島の島々も霞んで見える。
       
山頂では立ち木がないので、カメラを地面に置いてアリ目線で記念撮影。        





2017年11月6日 草紅葉の佐志岳を歩く

登山路に咲くセンブリの花

 佐志岳も平戸島の 西南部に位置する山である。この山は広く草原に覆われており、登山路もカヤやススキの中を登るハイキングコースである。志々伎山と同じ 高さでありながらとても歩きやすいため、ルンルン気分で登ることができた。秋の野草を楽しみながらの往復であった。





登山口駐車場13:15-山頂13:50 14:10―駐車場14:30



 登山口には季節ごとの見所が案内され ている。

 
草原の登山路は気持ちがいい。歩いた分視界が広がっていく。
 
真下の森林との境目に登山口はある。柔らかな山肌は優しさを感じさせてくれる。

 山頂にて記念撮影。三角点はもう少し 先のやぶの中にあるようだ。        
         

平戸島の野草

   
   シマカンギク
  ヤマハッカ? 
   
  オガルカヤ
   ?
   
  ?    ヤマラッキョウ。イ トラッキョウはピンボケでした。
 
   
  イブキジャコウソウ     ヤ マジノギク
   
 
チョウセンノギク
 
  キオン? 
     
  ヒナヒゴタイ