群馬県日光白根山(2578m)

日本百名山 No31

 

       山頂直下に広がるザレ場。梅雨明けの青空が美しい。

2018年7月2日  関東地方梅雨明け後の猛暑の中、東日本の最高峰に登る

  昨日の谷川岳に続いてこの日もロープウェーの利用できる山である。麓のペンションに宿泊し8時の運航開始に合わせて乗り場に到着する。ロープウェーからの 眺めは素晴らしく、「あれは○○山だ。あれは・・・」と眺めるうちに2000mの高度に到着した。
 比較的新しい火山らしく、火山の形状がきれいに保たれている。こんな山の場合、火山の生成過程を推測しながら登るのは楽しいものである。
 さて、山上から登山路へ入ろうとするがその入り口がわからず、ロックガーデンの中を右へ、左へと行きつ戻りつすること数回。やっと建物左奥のゲートが見 えここだと分かった。歩きやすいコースと聞いており期待しながら歩き始める。


ロープウェー山頂駅8:50―七色平分岐(避難小屋)9:20-森林限界10:40―白根山頂11:20 11:40-弥 陀ヶ池分岐12:30―七色平北分岐13:00―ロープウェー山頂駅13:35(全行程6.5km)

 

         
 日光白根ロープーウェーで1400mから 2000mの高度まで一気に上る。正面左は武尊山、その右後ろに谷川岳、その右に至仏山が見えている。
2000mまで上るとは楽な登山である。

   山頂駅前のロックガーデンから日光白根山頂を 望む。登山路はここから右肩を迂回して裏側から山頂へ上がっているらしい。
   登山路には野生生物保護のためとしてゲートが 設けられている。何を何から守るつもりか考えてもよく分からない。
         
 この一帯はシラビソの森が広がっており、天に 向かってまっすぐに伸びた幹が美しい。

   ほどなくして大日如来像に出くわす。登り口にあったのは神社だったと思うが・・・ま、どうでもいいか。   大日如来像の すぐ先に七色平への分岐が出てきた。「七色平」とはすばらしい名称である。どんな景色なのか帰りにでも見てみたい。

         
登山路は山頂の右肩を迂回するが、斜面は結構急であ る。ここでは涸沢を渡っている。登山路は階段等がよく整備されており安全に歩くことができる。


2400m付近まで登ってくると斜面もゆるくなり、高木が消えて、あた りが明るくなってきた。そろそろ森林限界のようだ。
森林限界を超えると火山らしいザレ場が一気に広がってくる。ザラザラと 滑るので前に進むのがしんどい。


山頂部分にたどり着いて最初に見えた噴火口跡。山頂部 分は噴火口跡や、溶岩塊の岩峰など火山特有の風景が広がっていた。


白根山山頂はさほど広くない。高さはさほどないものの周りが切り立った 岩峰である。
2人で記念撮影。
 
       
 山頂から弥陀ヶ池方面に向かう。真下に弥陀ヶ 池の湖面が見える。左右の溶岩に挟まれてできた湖沼であろう。

   このルートは急峻な谷を下っており、足元に注 意しながら慎重に下っていく。    途中切り立った岩峰に向かって下るが、画面右 の切れ目から裏側(右下)へと下っている。
 
       
急峻な谷を下って見上げると、丁度ガスも発生して幽玄な雰囲気である。 ここはやや危険なルートであった。ここからは傾斜もゆるくなった。


しばらく下ると一面ハクサンシャクナゲの群落に出会う。まだ蕾の状態だ が、咲きそろえばみごとだろう。
その中に数株白い花を咲かせていた。


更に下ると今度はコバイケイソウの大群落である。ほとんど蕾の状態であ る。

ようやく弥陀ヶ池の分岐点に着く。後方に湖面も見えている。小休止の 後、七色平方面へと下り始める。
七面平への下りはここから森林帯に入り、谷沿いに200mの高度さを一 気に下る。薄暗いうっそうとした森であった。
         
谷を下りきった所。ここから七面平、避難小屋方向へと左折する。
このシラビソの森をぬけた所が七色平である。この湿原にも野草が咲き乱 れていた。数分で避難小屋から大日如来像で往路に戻り、山上駅へと下った。




日 光白根山はどことなく女性的な山であった。岩稜帯も通ったが荒々しい怖さを感じさせない山である。森あり、池あり、草地あり、岩場ありという変化が楽し め、山頂では四方の眺めも素晴らしい。


日光白根山で出合った花々






イワカガミ

ハクサンシャクナゲ
ミヤマカラマツ


ヤマオダマキ

コマクサ

ハクサンチドリ



キスミレ





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   チングルマの穂