熊 本県京丈山(1473m)
九州百名山地図帳(山と渓谷社) No53


2015年11月5日・・・・京丈山の紅葉探訪へ柏川登 山口から


 
 林道沿いの紅葉はもうすぐ盛りといったところか。実にみずみずしい紅葉である

 11月に入り、紅葉も既に山を下り始めていることから、今回は標高の低いところから高いところまで自然林が残っている京丈山の北面、柏川登山口から山頂 へ向かった。
緑川ダムを渡り集落を超えて林道へ入った途端、落石、倒木等の散乱する悪路である。どこまで登れるか不安になる。ダムからおよそ6kmのヘアピンカーブの 地点で車を降りて歩くことにした。
歩き始めてみると、これから先は道路状況もよくなり十分通行可能であった。山の神付近が広くなっており駐車には適している。
 山の神あたりから1200mほどの稜線までが紅葉は見頃であった。今年の紅葉は、台風の影響もあり紅葉の色づきは鮮やかだが葉数が少なくボリュームに欠 けるといった感じである。
  駐車した場所(ダムから6km)9:00ー山の神9:40-登山口10: 30ー稜線上11:40ー山頂12:00 12:50-登山口13:35ー駐車場所14:5



標高 600m付近に駐車。この辺りの紅葉は色づき始めた程度。
山の神の鳥 居(750m程度)。広い駐車スペースがある。この辺りから紅葉は盛りとなる。
登山口も間 近。途中林道が崩落しており、この辺りは車が通れないため、林道は落ち葉の絨毯で心地よい。


林道からの登山口(柏川第2登山口)に道標 は立っているが、これから先踏み跡はほとんどなく、テープだけが頼りである。急坂が続く。

1時間ほどで目丸山からの稜線へと出る。この辺りはヒメシャラの幹 の紅葉?が美しい。
稜線からは雁俣山が見渡せる。そのうち、頭 上に京丈山頂が見えてきた。すぐそこである。この辺りの高さになるとほとんど落葉している。


京丈山の山 頂にて。
途中で見て きた朱色に輝く紅葉。空の青とのコントラストが美しい。

林道沿いで 見た紅葉のはしり。これくらいの色づきも透明感があって美しい。



1本の樹で 赤、黄、緑、紫ときれいに色づいている。
山の神から 登山口までは3km程度か。今回は林道往復11km、山道往復4キロの計15kmを5時間で歩いている。



 私は京丈山は今年4回目である。残り3回は南側のハチケン谷や黒原登山口から登っているが、いずれも起伏の緩やかな歩きやすいコースであった。
しかしながら、今回の北側からのコースは森も深く、傾斜も急で踏み跡がはっきりしない。そのため自然林の中をさまよい歩くような感覚に陥る。人工林の味気 なさもほとんど感じられなかった。
山頂近くまで林道が伸びてきている南側とは違い、脊梁らしさが残るコースであった。