樅木からの林道は狭いながらも走りやすい。五勇橋直前にゲートが現れ た。車はこの手前100m程の「烏帽子岳登山口」付近に駐車できる。 | ゲートを越え橋を渡るとすぐに「(旧)国見岳登山口」である。案内板の
下に『登らないでください。キケン! 新道利用を』と書いてある。このことを了解してここから登ってみると・・・ |
杉林の中を、ほぼ真っ直ぐに踏み跡が続く。石を落とすか自分が落ちるか といった感じである。確かに、登りはどうにかなるが下りは御免こうむりたい。 |
尾根に出てしばらくすると新道と合流する。旧道側にはロープが張ってあ
り、入らないように杭まで打ってある。下り口にはロープが張ってあるが、登り口にはなかったことに妙に納得する。 |
尾根筋で出会った「ヒメシャラ八兄弟」。 しかしながら古木も含めて立っているのは7本しかない。付近を探してみるとヒメシャラらしき倒木が1本あり合点がいった。ヒメシャラは「男」というイメー ジではないけれど・・・? |
尾根筋には雪が残っており美しいが歩きにくい。 ここでもシカの家族(3頭)と出くわす(中央上部に1頭)。尾根筋のスズタケはシカに食べられ葉っぱがなくなっており、このままでは枯れてしまうだろう。 |
尾根の北側は雪の吹き溜まりとなっており、傾斜地では足先に力が入る。
アイゼンは持参しているが高下駄状態になりそうな雪なので使用しなかった。 |
山頂からは360度の大パノラマである。山頂には祠が建っているが、 30年前に登った時よりもきれいになったように思う。脊梁の山々を眺めながら昼食をとる。 | 山頂から南をみると、正面の小国見のピークを越え、裏の五勇山を経て右 奥の烏帽子岳へと向かい、右手に尾根を下るコースを歩く予定。途中からは下山できないので覚悟を決めて出発する。 |
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五勇山に至る緩やかな稜線沿いにはシカの糞が至る所に散乱している。糞 の量はすさまじい。下草やスズタケが枯渇するはずだ。 | 鹿と目が合う。人間を警戒して甲高い鳴き声を発し、じっと監視している。繁殖しす
ぎて自然体系が壊れていくことは理解しつつも、目を見ると文句なしにかわいい~! |
小国見のピークを越え五勇山の分岐に着く。椎葉の「萱野登山ルート」と 合流する。五勇山の三角点はどこにあるのか分からなかったが、時間節約のためカット!! |
五勇山から烏帽子岳へのルートは、近そうに見えるが雪道のアップダウン が続き結構時間がかかる。一帯はシャクナゲの大群落だが蕾は少ない。今年は裏年なのかな? | 似た景色が繰り返され少々うんざりしだしたころに「椎葉越」からのルー トが合流し、ほどなく烏帽子岳の山頂に着く。午後3時近くになっておりそそくさと下り始める。 | 自然林の中の緩やかなくだりに始まり、後半は植林地帯の中をテープを頼 りに一気に下っていく。テープを見失うと、どこがルートか全くわからなくなるので注意が必要だ。 |