熊本県国見山(1018m)三国山(994m)


       国見山山頂から三国山方面(東方向)につながる稜線の風景 後方奥は酒呑童子山

2018年12月19日  熊本、福岡、大分の3県境となる三国山まで、国見山から県境の稜線を歩く

  3県の県境は九州には3か所あるが山頂と重なっているのはこの三国山だけである。国見山は県境から少し離れて熊本県内にある。
 何とも紛らわしい山名の2峰はわずか3kmほどしか離れていない。
 この2峰とも別々に登ったことはあったが、今回はこの2峰をつなぐ稜線を歩いてみることにした。

1996年の国見山へ     
2001年5月13日の三国山へ

登山口8:50-稜線上へ9:30―分岐9:40―国見山山頂9:50 10:05―分岐10:15―鬼の祠11:00―山口越11:20―三国山山頂11:35(昼食)12:00―分岐13:05―登山口13:40(全行程8.2km)

 

         
 岳間渓谷を経由して林道をさかのぼると登山口の駐車場である。林道はほとんど舗装されており、道幅はせまいものの普通車でも大丈夫だ。

   駐車場のすぐ先に登山口はあった。ここからしばらくは杉などの造林帯の中を歩く。
   杉林を抜けると落葉樹交じりの感じのいい自然林となる。前方には稜線が見え始める。


         
 ほどなくして県境の稜線上へと上がる。杉などの人工林と自然林とが混ざっている。ここから右手の稜線上を山頂へと進む。

   途中で三国山への分岐を過ぎるといよいよ国見山の山頂へ這い登るロープが現れる。上り下り別ルートになっているが、どちらも10m弱ではあるが結構急な崖である。

   国見山山頂は、周りの木の枝が邪魔するもののおおむね視界は良好である。
         
 南方向には矢谷渓谷を挟んで八方ヶ岳の巨大な山体が広がる。

   国見山から一旦分岐点まで戻り、三国山への稜線を歩く。ピークを上下しながら県境を歩いている。左足が福岡県を踏み、右足が熊本県を踏んでいる?稜線上は常緑樹が多く、方々にシャクナゲが見られる。

   1010mのピークを上り詰めると岩の上に出た。このピークからの眺望は素晴らしい。ルートは一旦戻って岩峰を左に迂回する。下から見上げるとこのとおり。
         
 「鬼の祠」の標識に従って右手に入ってみると眺めの良い岸壁の上に出た。踏み跡はもう少し先まであるようだ。どこかに祠があるのかどうか分からない。

   鬼の祠の分岐から高度を下げると「山口越」の峠に下る。左手は福岡県側の「三国山登山口」へのルート、右手は矢谷へのルートだが踏み跡は弱い。    三国山への坂道は結構長くてきつかった。山頂からは酒呑童子、釈迦、御前、渡神など津江の山々や、九重山、由布岳、阿蘇山などが見渡される。