大分県久住山(1787m)扇ヶ鼻(1698m)

九州百名山「地図帳」(山と渓谷社)No33

 

  冬枯れの木立の中、丸太の階段が延々と続く     

2018年3月7日  赤川登山口から冬枯れの木立をぬけて久住山、扇ヶ鼻を周回

 今年の冬は寒波が続き山へ出かける気分 にもならなかったが、3月に入り寒波もゆるんだことから足慣らしに九重の赤川コースを回ってみた。

 このコースは熊本地震の影響で崩落し長らく通行止めになっていたが、昨年末に復旧したとのことなので登ってみることにした。地図右側の「←迂回路」の部 分が新しい登山路である。崩落した谷の左岸に大きく回り込む階段が新しく取り付けられていた。

また、扇ヶ鼻からの下山コースも黒土の急斜面でとても滑りやすかったと記憶していたが、今回通ってみると急斜面の下部では西側に迂回路ができており、随分 と安全に下ることができた。



 赤川登山口駐車場9:00―崩落個所10:30―久住山頂11:30 (昼食30分)12:00―久住分れ12:15―扇ヶ鼻山頂13:10―赤川登山口14:30(全行程8.0km)

 

         
 赤川登山口駐車場にできていた公衆トイレ。置 いてあるペットボトルの水を流す「セルフ式水洗トイレ」である。
   登山口のすぐ上に扇ヶ鼻コースと久住山コース との分岐がある。行きは久住山方向へと直進する。   谷筋に設置されていた風情のある丸太橋である。滑りそうで 少々怖い。
         
 川沿いには硫黄の臭気が漂い、白く濁ってい る。赤川温泉の泉源タンクも付近にある。   途中何度か林道を横切り、灌木林から抜けると九重山頂方面が目の前に見えてくる。山頂はどうやらもう少し奥である。      登路は突然虎ロープに遮られ、右下へと下る階 段の迂回路が現れる。崩落した谷を大きく下って迂回するらしい。階段は真新しいが何ヶ所もゆるんできており、そう長くはもたないだろう。
         
 迂回路を登りつめると崩落個所に出る。以前の 登山コースが対岸に見えていた。
   九重山頂直下は傾斜もきつかったがそこを過ぎ ればほどなく、あっけなく山頂に着く。山頂は風が強くとても寒かった。

   山頂から扇ヶ鼻(写真中央)方面を望む。
         
 山頂から久住分れを通り西千里ヶ浜を通過す る。山々の北斜面にはほんの少し雪が残っている。    吹き溜まりの雪や霜柱が融けて路面はべちょべ ちょであったがどうにか牧ノ戸と扇ヶ鼻の分岐まで来る。ここから扇ヶ鼻までは緩い上り坂である。

   扇が鼻の山頂で記念撮影。
         
 扇が鼻からの下り道。深くえぐられた溝状の道 を滑らぬように注意して下る。木の枝とストックに頼るしかない。    この下りも、上部の急坂を過ぎればなだらかな 草原や灌木林となる。滑りさえしなければ快適な道だ。