鹿児島県 霧島 栗野岳(1094m)
日本一長い 枕木階段がある栗野岳の森
九州百名山地図帳(山と渓谷社)No86




2016年3月7日 ・・・ 「霧島アートの森」美術館のすぐ 裏に広がる山が栗野岳である。霧島山群の中では最西端に位置し、
頂上からは硫黄山や韓国岳、大浪池などが望まれる。登山口となる県道103号沿いの駐車場から山腹の展望台まで561段の枕木階段が設置されている。


 登山道に立つモミ?ツガ?の巨木。この地域は風景林として指定されており、このほかアカマツ、ブナ、ヒメシャラなどの高木が数多くみられる。

枕木階段下駐車場11:35―見晴台12:40(昼食)13:05―栗野岳山頂 13:25 13:35―県道103号14:20―駐車場14:50


県道から枕木の階段が2列並んで登っている。JRの枕 木だそうだ。ところどころ腐敗が進んでおり、中が空洞になったものもある。用心を! 登りきったところに木製の展望台がある。ここまでは芝 の草原だが、ここからは一転して樹林の中へ入る。 一部植林地もあるが、モミ等の常緑針葉樹があるかと思 えば、写真のような広葉樹林帯もあり、森の表情は多彩である。



登山道沿いに咲いていたマンサク。付近に数本確認でき た。 1時間ほどで見晴台に出る。見晴らしがきく気持ちの良 い草原である。足元から地熱発電所の白煙が昇ってくる。 1094mのピークに栗野岳山頂の表記がある。国土地 理院地図では、この北西方向にある1102mのピークに山名が記載されている。



山頂から見る韓国岳、大浪池。硫黄岳からは少しばかり の白煙が昇っている。 下りに出会ったミヤマシキミ? 立ち枯れした巨木だが、至る所にキツ ツキのあけた穴がある。朽ちて虫が住み着き、その虫を鳥が穴をあけて食べ、そこからまた朽ちるといった自然のサイクルか?

この辺りにはヒメシャラが群生しており、結構な大きさ のものがある。 県道に出たところが栗野岳登山口である。




 このコースは体力的にも無理がなく、途中に1か所だけロープが張ってある岩があるが安全な道である。また、ほとんどが樹林の中であり、見晴らし台と山頂 だけが草原となっている。
季節を問わず、家族ででも楽しめるコースである。