鹿児島県開聞岳(924m)

九州百名山「地図帳」(山と渓谷社)No95

 

2018年10月17日  均整のとれた薩摩富士(開聞岳)へ

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       ふれあい公園駐車場から見た開聞岳

9合目付近から西方の枕崎方面を望む


   開聞岳には若いころに数回登っている。最近はこれまでに登っていない山(この界隈では野間岳や磯間岳、大箆柄岳、甫与志岳など)に優先的に登っていたた め、何度も付近を通りながら、この山への登山の機会は廻ってこなかったといえる。
 各地に「○○富士」の名を戴いた山は多いが、私が今までに見た範囲ではこの山が一番美しい。均整のとれた形と、海に囲まれていることから余計な景色が映 りこまないからではなかろうか。

 今回、友人から開聞岳に登りたいとの声が上がり、5人で一 泊二日の観光登山旅行となった。1日目には吹上浜、坊津、枕崎など薩摩半島の見どころを回って指宿に泊まり、2日目は温泉気分の抜けきらない中での登山と なった。


ふれあい公園P8:50―2合目登山口9:00―5合目展望所10:10―仙人洞11:10―山頂12:20(昼食)13: 05―仙人洞14:00―5合目展望所14:30―2合目登山口15:30―ふれあい公園P15:40(全行程8.0km)

 

         
 駐車場から10分ほどで2合目の登山口に着 く。さっそくベンチに座り込んで記念撮影。
   登山道路沿いには台風の爪痕と思われる倒木が 目につく。
   登山路にかぶさってきた倒木。ここは頭を下げ て潜り抜けることができた。
         
 視界のきかない樹林帯の中を1時間ほど歩く と、突然視界が開ける。5合目の展望所だ。指宿方面が見下ろされ、左端には桜島も見える。

   5合目を過ぎるあたりから山の様子が変わってくる。アカマツ中心の森から照葉樹などの灌木林に代わる。登山道も ザラザラとした火山の噴出砂礫の道から、大きなゴロゴロとした火山岩の上を進む所が多くなる。
   光のさす登山道端にはツワブキの花がきれいに 咲いていた。
         
 登山道の岩石がだんだんと大きくなり、このあ たりでは石と石の間は隙間だらけとなる。大きな隙間には「仙人洞」の名がつけられていた。苔の生えた石は滑りやすく、気が抜けない。

   おいしそうなきのこである。「ハクタケ」と命 名したいが如何なものか?    9合目を過ぎ、そろそろこの山を一周したよう だ。頂上が近くなって、歩いていても登山路が右へ右へと回っているのがはっきりと感じられだした。
         
 頂上直下のはしご。この梯子は大したことはな かったが、この上の木製階段は腐食して崩落しており怖かった。

   山頂は座れる場所が狭く、この日も10数名で 満杯といった雰囲気だった。標柱周りで食事をしている人もおり、遠慮がちに記念撮影を済ませる。    山頂の岩の上から眺めると、火口のくぼみがわ ずかに見て取れる。




 山頂から指宿方面を望む。この日は一日中ガ スっていて、対岸の大隅半島がやっと見える。
   帰りは滑らないように、足がつらないように慎 重に慎重に歩いているつもりだが、どうしても「こける、つる」が方々で発生する。
そのため下山後は「開聞温泉」につかり、疲れを癒してから帰路に就いた。お疲れ様。