愛媛県石鎚山(1982m)

日本百名山 No94

 

弥山山頂から天狗岳を望む


2019年6月10,11日 ロープウェー成就駅から往復(山頂小屋に宿泊)
  今年はこの時期になっても西日本は梅雨入りしていない。
しかしながら、天候は不安定で好天は長続きしない。
 10日は深い霧が低く垂れこめ、にわか雨の可能性もあったが、ロープ―ウェー成就社駅から山頂を目指した。
 幸運にも午後には霧が晴れだして山頂につく頃には視界も広がってきた。この日は山頂小屋に宿泊。
 11日朝は、下界には雲海が流れていたが幸いにも上空は晴れており日の出も堪能できた。しかしながら8時ごろには霧が出はじめ、下山したころには山頂はまた霧の中に隠れてしまった。
 まずまずの天候の中、景色の雄大さと鎖場の厳しさに感動した山旅となった。



ロープウェー成就駅10:50-成就社11:20-八丁坂休憩所11:45-(途中昼食)-前社森(試し鎖)12:50-二ノ鎖小屋14:15-弥山山頂15:00-天狗岳山頂往復-弥山山頂小屋16:00(宿泊)

山頂小屋7:00-二ノ鎖小屋7:30-前社森8:20-八丁坂休憩所9:00-成就社9:25-ロープウェー成就駅9:50


 

         
 山麓下谷駅前の駐車場には、数台しか車がない。    ロープウェーは850mの標高を一気に上る。途中からは深い霧の中となり何も見えない。

   成就社は石鎚神社の中宮にあたる。ガラス越しに石鎚山が見えるはずだが、今日は霧の中である。
         
 八丁坂の長い坂を下り鞍部につく。これからいよいよ登りが始まる。
前社森の「試しの鎖」に到着。我々高齢者は体力を温存しておくためこの鎖はパス。写真撮影のポーズのみ。
前社森を過ぎたあたりから霧が動き始め、時折山肌が見え始めた。
         
 「一の鎖」は他の鎖場に比べれば距離も短く傾斜もやや緩いとはいうものの、登りきると腕や足の疲労感はそれなりにあった。


   いよいよ「二ノ鎖」に取りつく。ここは距離が長くスタミナが切れかける。休憩しながら登りきる。
   脇の岩場にはドウダンの花が咲き始めていた。
         
 最後の「三ノ鎖」は傾斜のきついところがあり、疲れているものの最後の力を振り絞って登らないと危険である。

   この鎖場の両側にはイワカガミの群落が方々にあった。
   弥山山頂に到着。霧が晴れて天狗岳山頂が姿を現す瞬間はとても感動的である。
弥山から天狗岳へのやせ尾根を歩く。幅が狭く傾斜しているので緊張の連続である。後ろが弥山山頂と石鎚神社上宮。天狗岩山頂から南尖峰を望む。北側の谷に「ブロッケン現象」が発生する。自分の影が霧の中に映り、周りに虹の輪が発生している。
めずらしいものが見れて感動する。

翌日の朝・・・
翌朝、日の出前の風景。モノトーンに近い色合いが美しい。


太陽は亀ヶ森の左手から上ってきた。空気が濁っているのか、光線は弱い。

太陽がかなり上がってくると、上宮の建物にも光が差し始め輝き始めた。
         
雲海は右方向へゆっくりと流れている。素晴らしい景色だ。
食事のあと出発。鎖場は通らずに迂回路を下った。鉄製や木製の階段の連続である。谷沿いにはシャクナゲの花がまだ残っていた。
二ノ鎖小屋付近から見上げた天狗岳。この後、霧が深くなり、山頂は見えなくなる。
下山後、石鎚神社本宮を訪ねてみた。これで下宮から中宮、上宮まですべて見たことになる。7月に開かれる「お山開き」はここからスタートし、上宮までご神体を担ぎ上げるとか。勇壮な姿が目に浮かぶ。


       

 

2011年10月5日 土小屋から石鎚山頂を往復
   

1999年8月23日 ロープウェー成就駅から石鎚山往復